手元供養本舗日記

「大切なもの」を失ったあなたに―喪失をのりこえるガイド (単行本)  1/30

ボンズコネクト日記

敬愛する友だちが突然、この世からいなくなって、呆然としています。
本を読んでも、きもちはふっきれないだろうと思いながら、「喪失をのりこえるガイド」という副題を見て、手にとって見ました。
きれいな緑色の帯に「どんなことがあっても、じぶんらしく生きるすべがある。」と書いてありました。
あとがきを読んで、喪失の痛みには、「必要なもの」と「不必要なもの」があると解説されており、なんだか気持ちが楽になりました。
 
 

そして、なにより励みになった言葉は、喪失は新しいスタートになるという著者の考えです。
読んでほんとによかった。少しずつでも、グリーフ(喪失の悲しみとその影響)を整理してみようと思いました。
失恋、失業、死別、いろんな「さよなら」に出合っても、少しはびびらなくなるかも。
この本で「失業」が最愛の人との死別に匹敵するくらい、大変な喪失なんだということを教えられました。もう10年も前の事になります。順調にステップアップしてきた外資系企業でのキャリアでした。そして最後は小さいながら現地法人の長にまで上りつめたのでしたが、ある日突然、しかも出張先の外国で本社のボスから解任を言い渡されました。振替えれば当時ボスとの意見の食い違いが目立っていたのですが。解任された瞬間、頭の中が真っ白になり硬直状態になりました。何だか自分の全存在を否定されたようで、自信喪失に陥ってしまいました。自信を取り戻すのには随分長い歳月を要したのです。もしあの時この本を読んでいたら、もっと早くにトラウマから回復出来たのではと思いました。

父がなくなって以来、ショックで何も手につかない状況が2年も続いておりました。心療内科にもかかったりしましたが、症状をとめるために薬を処方されるだけで、根本からの治療には正直なりませんでした。きっと何らかの心のケアが必要なんだなーと思っていた矢先にこの本と出会いました。愛する人を失って悲嘆にくれている人を立ち直らせる学問、職業、そして本が存在することを知ってまさに目からウロコ。自分のなかでこの悩みにどのように折り合いをつけるかのヒントが満載でした。

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