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グリーフワークの反応  2/13

「グリーフワーク」での悲嘆は様々な形で現れます。それらの反応を以下にまとめてみましょう。

身体的症状
身体的苦痛、のどの緊張感、呼吸障害、疲労感、食欲喪失、消化に関する諸症状、睡眠障害、気力喪失、頭痛・嘔吐・消化不良・筋力の欠如・動悸などの身体的愁訴、故人と同じ症状の出現、アルコールや薬の依存 など

心理的症状
故人の面影にとりつかれる、思慕、罪責感、憂鬱、不安、怒り、敵意、孤独、自尊心の欠如、絶望、非現実感、疑い深さ、幻覚 など

●行動的反応
号泣、故人の行動の模倣、行動パターンの喪失 など

●認知的反応
思考・判断速度の低下、集中力の欠如 など

より具体的に書けば、以下のような様々なケースがあります。

・故人の話を避ける ・仕事や学業に専念する ・死の細部にこだわる ・引越しや転職などの大きな決断を簡単する ・孤独を避けるために他人との接触を求める ・医者などに敵意を向ける ・遺族を置いて逝ってしまった故人に怒りを感じる ・充分な看護や孝行ができなかったことや自分が死の原因を招いたのではないかなどと思って自分を責める

などなどが起こりがちです。

日本人に特徴的と言われているのが、「思慕」の感情を長く引きずることです。
ただ、思慕のあり方は変化してきます。死別直後は、故人が亡くなったことを認められないような形の思慕であったものが、徐々に、故人を思い出として大切にしていくような思慕に変っていきます。

繰り返しになりますが、こういった反応・感情が起こることは、基本的には正常なことなので、自他共に、これを否定せずに受け止めていくことが必要です。

悲嘆の反応が、遺族の中で違う場合、様々な問題が起こります。
1人が悲しみで落ち込んでいると、そのためにもう1人は悲しみに耐える傾向があります。すると、落ち込んでいた人が立ち直った時には、逆にもう1人の方には悲しみが襲ってきます。
また、1人が故人の思い出にひたりたいにもかかわらず、もう1人が忘れようとしていれば、互いに相手を理解できず、衝突してしまいます。
個々人の悲嘆の表れ方の違いを理解して、互いに相手を思いやる必要があります。



鎌倉新書「グリーフケア」抜粋

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